2020年7月5日「気をつけていなさい」

○金 南錫牧師 マルコによる福音書13章14-23節

 イエス様がオリーブ山で神殿の方を向いて座っておられ、世の終わりの前兆、終末のしるしを語っておられました。今日の箇所では、それについてさらに詳しく語っておられます。
 最初の14節に「憎むべき破壊者が立ってはならない所に立つのを見たら―読者は悟れ―、そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい」とあります。
 この預言の中で、イエス様は「山に逃げなさい」と言われます。そして、逃げるときの具体的なことまで語られています(15-18節)。
 ここで「祈りなさい」という言葉で終わっているのは、とても意味あることだと思います。現在、新型コロナウイルスの感染がなかなか収まらず、第二波の到来も心配されています。そんな中でも、私たちは神様に祈ることが許されています。恐れてばかりいても、始まりません。こういうときこそ、もっともっと祈らねばと思います。
 続く19節から20節では、世の終わりの前兆として、大きな苦難が来る。しかし、ご自分のものとして選ばれた人たちには、その大きな苦難も長くは続かないと、記されています。
 ところが、そのときにおいても、偽メシアや偽預言者が現れて、しるしや不思議な業を行い、できれば、選ばれた人たちを惑わそうとします。「だから、あなたがたは気をつけていなさい」と、イエス様は語っておられます。