2020年2月16日「誰がいちばん偉いか」

○金 南錫牧師 マルコによる福音書9章30-37節

 本日の聖書箇所は、イエス様と弟子たちがガリラヤ地方を通って、カファルナウムにやってくるまでの話です。その途上でイエス様は弟子たちに「人の子は、人々の手に引き渡され、殺される。殺されて三日の後に復活する」という二度目の受難予告をされました。
 しかし、イエス様が十字架の死と復活について予告されたとき、弟子たちは理解できず、また理解しようとして、尋ねることさえしませんでした(32節)。むしろ弟子たちの関心事は十字架の道とは正反対で、「誰が一番偉いか」ということでした。
 イエス様は、弟子たちを呼び寄せて言われました。「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい」 (35節)。
 神の御前で、一番の人は、すべての人に仕える最後の人だと、イエス様は語られました。このイエス様の御言葉に対して、生きる準備があるかどうかが、問われていたのです。
 イエス様はすべての人に仕えるために来てくださいました。そして、この私のために十字架にかかり、死んでくださったのです。ここにまことの偉さが示されているのです。