○金 南錫牧師 マルコによる福音書9章38-50節
イエス様の名前を使って、悪霊を追い出していた人がいました。その人はイエス様の12弟子ではありませんでした。弟子のヨハネは、私たちに従わないので、やめさせようとしました。
問題は、自分に従わない人の業をやめさせようとしたヨハネの態度にあります。そこには自分たちこそ、イエス様の特別な弟子集団だという意識があったのです。それゆえに、自分たちが正しくて、ほかは間違っているという考え方を持っていたのです。
イエス様は弟子たちの問題を見抜いておられ、「わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである」とおっしゃいました(40節)。
さらに、イエス様は一杯の水を飲ませてくれる者は、その報いを受けると語っておられます。たとえ今その人があなたに一杯の水を飲ませてくれる者でなかったとしても、明日はあなたに一杯の水を飲ませてくれる者に変わり、その人が主の報いを受ける人に変わる可能性はあり得るのです。ですから、私たちは自分に従う者を味方とし、そうでない者を敵視する思いを悔い改めなければなりません。
私たちの心が、イエス・キリストにある信仰の世界に変えられることを、祈り願います。