2019年8月18日「成長する神の国」

○金 南錫牧師
 マルコによる福音書4章26-34節

 「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない」(26、27節)。
 種は土にまかれたときから、どのように成長するのか、すべてが隠されています。イエス様は種が土にまかれたときから、勝手に芽を出し、一人でに実を結ぶと言われます。
 同じように、神の国も神ご自身の業によって、成長していくのです。ですから、私たちは思い煩うことなく、神ご自身が前進させてくださることを信じて待ち望み、すべてをゆだねていく。それが大事なのです。
 しかし、私たちの現実の歩みは、神に支えられ、前に進められているのに、すぐにそれを忘れてしまいます。そして、自分の力に頼ったり、すぐに不安になったりします。種まきから収穫までの期間が隠されているので、その間、不安や戸惑い、また疑いや思い煩いでたまらないのです。
 しかし、私たちには理解できない神様の時があります。今私たちが自分の思いや時の流れを、神の思い、神の時の流れに合流させて見てはいかがでしょうか。
 成長の歩みが遅いとくよくよ悩むことはやめて、実ることができるようにしてくださる神の時の流れに自分のすべてをゆだねていきたいものです。