転入会者より 主の導きに感謝して

○ぶどうの枝第51号(2019年12月22日発行)に掲載(執筆者:SO)

 大河の流れに身を任せるが如くに、主のお導きにお委ねしてきた五十年であったように思います。
 私の最後となるであろう教会が佐倉教会であるとは、夢夢思いもしませんでした。
 転会が許されて、佐倉教会での信仰生活を始めることができましたことを本当にうれしく感謝です。
 私が小学校の低学年のとき、兄妹のように育った一歳年上の隣家に住む母のいとこが日射病にかかり、発病して二、三日で亡くなってしまいました。片腕をもがれたような痛みと悲しみと共に、ついこの間まで元気であった人が全く無になってしまつたことに衝撃を受け、毎日毎日夢を見、死の恐怖にさいなまれました。
 死の恐怖を持ちながら成長し、京都での学生生活もあと一年で終わりというとき、これから何を目標に生きるのか、自分は生きる価値があるのか、この世に真理なるものがあるのだろうか等悩んだ末、生きる以上喜々として生きたいと思い、いろいろ求めていました。
 ある日、東大のドイツ語の教授である小池辰夫先生のキリスト教についての講演があるとのチラシが入ってきました。大学の先生が話されることなら分かるかも知れないと思い参加しましたが、全く分かりませんでした。講演後、質問した私に先生は「毎日祈りなさい」と言われました。
 小池先生の流れを汲むキリスト教の集会が京都にもあり、出席しますとこの方々は私の知らない何かを知っておられる。私もそれを知りたいという思いに駆られ、毎週日曜日に集会に出席し、小池先生の会と合同の修養会などにも出席いたしました。
 このようにして段々とイエス様のことが分かるようになってまいりました。私たちの罪を御子の血であがなってくださり、又、私たちには永遠の命が約束されておりますこと、本当に感謝です。
 『わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。恐れるな。 わたしがあなたとともにいるからだ』(イザヤ書四三章四~五節新改訳)
 『強くあれ雄雄しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである』(ヨシュア記一章九節新改訳)
 この何のいさおしもない者を深い愛で包んでくださり、強く導いてくださる主に感謝です。