○金 南錫牧師 ルカによる福音書19章1-10節
ザアカイは徴税人の頭で、金持ちでした。当時のユダヤはローマ帝国に支配されていたから、税金をローマに納めなければなりません。ザアカイはそのローマの手先となって、同胞のユダヤ人たちから税金を取り立てて、ローマに納めていました。ザアカイは同胞のユダヤ人から憎まれ、嫌われていたのです。
あるとき、ザアカイはイエス様が近くにお通りになることを知り、その場所に行ってみるのですが、群衆に遮られて見ることができなかったのです。それで、いちじく桑の木に登ったのです。イエス様は、ザアカイが木の上にいることを知っておられ、「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい」そう言ってくださいました。イエス様の愛が込められた言葉です。イエス様と出会ったザアカイは「主よ」と呼びます。イエス様を「主」として生きる新しい生き方へと変えられて行きました。私たちもどんなことがあっても、「主よ」とお呼びすることができる、その恵みの中に、新しい一歩を共に歩み出していきたいと思います。