○金 南錫牧師 創世記10章1-32節
ノアの息子たちはセム、ハム、ヤフェトの3人でした。そして、洪水の後、彼らに息子が生まれ、地上に広がっていくのですが、2節から5節まではヤフェトの子孫について、6節から20節まではハムの子孫について、最後の21節から30節まではセムの子孫について書いてあります。
その中、「セムの子孫はエラム、アシュル、アルパクシャド、ルド、アラムであった」とあります(22節)。セムから5人の息子が生まれました。そして24節以下に見ますと、「アルパクシャド」から「シェラ」が生まれ、「シェラ」から「エベル」が生まれました。その「エベル」から「ペレク」と「ヨクタン」が生まれ、ヨクタンには13名の息子が生まれました。
ところが、「ペレク」以後の子孫については書いてないのです。けれども、創世記11章10節以降で「セムの系図」が再開され、その中に「エベル、ペレク」の系図が出ていて、その系図の果てにイスラエルの先祖であるアブラハムの名前が現れるのです。そのアブラハムからイサクが生まれ、ずっと後にはメシアであるイエス・キリストまで繋がっていくのです。つまり、聖書はセムの子孫からメシアが出てくることを示しているのです。