2024年4月7日「祈りの家」

○金 南錫牧師 ルカによる福音書19章41-20章8節

イエス様がエルサレムの神殿に入って、最初になさったことは、商売人たちを追い出すことでした。当時、神殿には両替人がいました。彼らは神殿にやってきた人たちのお金を、ユダヤの貨幣に両替して、手数料を取りました。また、巡礼者たちは神殿で祈りを献げるために、傷のないいけにえの動物を神殿の境内で、何倍ものする値段で買いました。

 このように、神殿という祈りの場所が商売のために変わってしまったのです。その姿を見て、イエス様は憤られました。そして、商売をしていた人々を追い出して、言われました。「わたしの家は、祈りの家でなければならない。ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にした。」イエス様は強盗の巣になってしまったエルサレム神殿を、祈りの家として、回復しようとなさいました。

教会は祈りの家です。毎週、私たちはこの祈りの家に招かれて、祈るのですが、それは、自分の願いばかりではなく、神様の願い、神様の御心はどこにあるのか、そう祈ることによって、自分だけではなく、教会も祈りの家へと変えられていくのです。それが「祈りの家」である教会の本来の姿であります。