2023年9月3日「今の時を見分ける」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書12章49-59節

「わたしが来たのは、地上に火を投ずるためである。」わたしとはイエス様のことです。神の御子イエス様がこの世に来られたのは、この地上に火を投じるためだというのです。

聖書において、火というのは聖霊のことを言っていることが多いのです。復活した主イエスが天に行かれた後、主イエスの言われた通り、炎のような聖霊が弟子たちに留まると、人の目を恐れていた弟子たちに驚くべき変化が起きました。臆病の弟子たちが何者にも恐れないような人間に変わったのです。そして彼らが伝えた福音によって、教会が生まれました。このように、聖霊の炎によって、自己中心的な思い、頑なさは焼き尽くされ、そこからもう一度生かされていくのです。

イエス様はその焼き尽くしてしまう殺す火ではなくて、そこから生かしてくださる火、それを投じるために、この世に来られました。そして、聖霊の炎によって私たちを救ってくださる。それが救い主としての御業です。