2023年9月17日「成長する神の国」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書13章10-21節

安息日に、十八年間も病の霊に取りつかれ、腰が曲がったまま、どうしても伸ばすことができなかった女が、礼拝をささげるために、やって来ました。イエス様はこの女を見て呼び寄せて、手を置いて癒してくださったのです。「婦人よ、病気は治った。」彼女は自ら癒しを願ったり、求めたりしたのではないのです。彼女はいつものように、安息日に礼拝に来ただけです。そのいつもの礼拝で、癒しが与えられたわけです。

当時、ユダヤの社会において、十八年病気を患っていた一人の女性というのは、本当に小さな存在でした。ですからその彼女が癒され、その病から解放されたという出来事は小さい記事かも知れません。でもその福音を、今、私たちは聞いております。そのように、神の国は小さなからし種のようなものですが、そのからし種が大きな木になって、その枝には空の鳥が巣を作るほど成長していく、それに似ているのです。