2023年7月16日「内側と外側」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書11章37-44節

ファリサイ派の人は、イエスが食事の前に身を清めなかったのを見て、驚いたのです。彼らは衛生上の問題ではなく、宗教的なことで汚れることがないように、身を清めることにこだわっていたのです。そのファリサイ派の人に、イエス様が語った言葉が39節から44節までの言葉です。「実に、あなたたちファリサイ派の人々は、杯や皿の外側はきれいにするが、自分の内側は強欲と悪意に満ちている。」(39節)外側は一生懸命きれいにして、清められているように見えますが、その内側は「強欲と悪意に満ちている」、それがファリサイ派の人たちの姿だとイエス様は言われたのです。

また、彼らは「人目につかない墓のようなものだ」と言われたのです(44節)。ファリサイ派の人たちは目立たない墓ですから、見た目には汚れていない様に見えますが、実は人を汚すようなものだと言っているのです。彼らは神の清さではなくて、自分の清さ、正しさを求めるのです。私たちこそ、ファリサイ派になっていないだろうか、問われます。