2019年11月24日「再び湖の上にて」

○金 南錫牧師 マルコ6章45-56節

 弟子たちが乗っている舟が逆風に遭って、少しも前に進まないのです。イエス様は湖の上を歩いて、弟子たちのところに来られました。しかし、弟子たちは湖の上を歩くイエス様を見て、幽霊だと思って、大声で叫びました。
 そのおびえる弟子たちに向かって、イエス様は「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われました。そして、イエス様が弟子たちの舟に乗り込まれると、風は静まったのです。弟子たちは非常に驚きました。聖書は「パンの出来事を理解せず、心が鈍くなっていたからである」と告げるのです(52節)。パンの出来事。それは、イエス様がまことの神であられることを示しているのです。
 実は、本日の湖の上を歩いてこられるイエス様の出来事も、イエス様がまことの神であられるということを示しているのです。「湖の上を歩いて弟子たちのところに行き、そばを通り過ぎようとされた」(48節)。
 旧約聖書において、人が神を面と向かって見ることは死を意味していました。ですから、神様は、通り過ぎることをもって、ご自身が共にいることを示されたのです。私たちの信仰の歩みはまことの神であられる主イエスが共にいてくださるので、安心できるのです。