2019年9月22日「墓場から家への恵み」

○金 南錫牧師 マルコによる福音書5章1-20節

 汚れた霊に取りつかれた人はイエス様を遠くから見ると、走り寄ってひれ伏し、大声で叫びました。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。後生だから、苦しめないでほしい」(7節)。イエス様はこの人を深く憐れんでくださり、「汚れた霊、この人から出て行け」と追い出し、彼を病から解放してくださいました(8節)。
 しかし、汚れた霊たちは新しい居場所を求めて、豚の中に入ります。すると、二千匹ほどの豚の群れが一斉に駆け出し崖を下って、湖になだれ込み、湖の中で次々とおぼれ死んでしまうのです(13節)。
 一方で、汚れた霊たちに取りつかれた人は「服を着、正気になって座っている」と記されています(15節)。この人はイエス様によって、多くの汚れた霊に支配された混沌とした状態から解放されたのです。その後、彼は神に救われたものとして、平安の内に自分の家に帰ります。まさに、墓場から家へと遣わされた逆転の人生を与えられたのです。20節に「その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことをことごとくデカポリス地方に言い広め始めた」とあります。
 私たちも主の恵みを受けた者です。その受けた恵みを、他ではないこの佐倉という場において、私たちの足元から言い広めていきたいものです。