○金 南錫牧師 創世記26章1-33節
イサクは飢饉に遭い、約束の地カナンを出て、豊かなエジプトに逃れようとしました。その時に、神様はイサクに現れて、ゲラルの地に寄留することを命じました。また、「わたしはあなたの子孫を天の星のように増やし、これらの土地をすべてあなたの子孫に与える。地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る」と約束されます(4節)。この約束に励まされて、イサクはエジプトには行かないで、ゲラルの町に滞在することになります。
イサクはゲラルの町で非常に「豊かになり、ますます富み栄える」ようになります(13節)。ところが、ゲラルの王アビメレクは、イサクがどんなに嫌がらせを受けて、井戸を奪われても、別の場所に移って、黙々と井戸を掘り続けた姿を見ていました。そして、ますます栄えていく様子を見ていたのです。アビメレクは、神がイサクと共におられることをよく分かったのです。それで、平和条約を結ぶことを申し出ます。イサクはその申し出を受け入れて、契約を結びました。ここに争わずに、忍耐をもって、平和を実現するイサクの生き方が示されています。