○金 南錫牧師 ルカによる福音書13章22-30節
イエス様は町や村を巡って教えながら、エルサレムへ向かって進んでおられました。すると、群衆の中にいた一人の人が声をあげて質問しました。「主よ、救われる者は少ないのでしょうか。」この問いに対して、イエス様は言われます。「狭い戸口から入るように努めなさい。言っておくが、入ろうとしても入れない人が多いのだ」(24) 。
「狭い戸口から入るように努めなさい。」この「努める」という言葉は「戦う」とも訳される言葉です。使徒パウロがテモテに対して「信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい」と命じていますが(Ⅰテモ6:12)、ここで「戦い抜き」と訳されている言葉は「努める」と訳されている言葉と同じです。ですから、イエス様は「主よ、救われる者は少ないのでしょうか。」その問いに対して「狭い戸口から入るように、戦い抜きなさい」そう仰っているのです。入ろうと努めなければ、戦わなければ入ることができない。そこに神の国の戸口に入る狭さがあります。