○金 南錫牧師 ルカによる福音書9章28-45節
ペトロの信仰告白があってから、八日ほどたったときです。その時、イエスは弟子たちの中から、ペトロ、ヨハネ、ヤコブだけを連れて、祈るために山に登られました。この山の上で、祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いたのです。さらに、見ると、モーセとエリヤがイエスと語り合っていたのです。ペトロは、目の前にモーセとエリヤがイエスと語り合っていたことに、力強さを感じたでしょうか。「私たちがここにいるのは、すばらしいことです。・・・仮小屋を三つ建てましょう」と言いました。ペトロは仮小屋を建てて、そこにイエスとモーセとエリヤと留まりたかったわけです。
しかし、山に登ったら、山から下りなければならないのです。山の下には多くの隣人がいます。イエスは栄光に輝くお姿のまま、山の上に留まるのではなく、山の上から下りてくださいました。十字架の道を歩まれるためでした。信仰生活は、山の上だけに留まっているのではありません。山の上で、神からの御言葉に養われたら、また、山の下へと、生活の場へと下りて行くのです。