○金 南錫牧師 ルカによる福音書7章36-50節
主イエスはある日、一緒に食事をしてほしいというファリサイ派の人の願いを受け入れて、その人の家に入られました。そこに一人の女性が入って来たのです。彼女はその町で「罪深い女」として、知れ渡っていました。おそらく娼婦だろうと言われています。「後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗った」(38) 。彼女はイエス様を前にして、あまりの感動に涙がこもったのでしょうか。ただイエス様のお姿を見るだけで、涙が自然に溢れてきたのです。
その涙がイエス様の足に落ち、彼女は急いで自分の髪の毛でそれを拭き、その足に口づけをし、持参した香油をイエス様の足に塗りました。イエス様は、この女の行為を止めることはされませんでした。それは、どうしてこのようなことをするのか、彼女の心をよく分かったからです。彼女は自分の多くの罪をイエス様によって赦されることを信じ、感謝と喜びに溢れたのです。