○金 南錫牧師 創世記35章1-36章43節
「ベテル」は20年以上前に、ヤコブが兄エサウを避けてハランに逃げて行った時、最初に神に出会った所で、ヤコブにとって、信仰の原点でした。ヤコブは家族たちに今まで神様以外の頼りにしていたものを全部取り除いて、悔い改めて、信仰の原点であるベテルに上ろうと、呼びかけました(2節)。こうして、ヤコブたちはしばらく暮らしたシケムから、ベテルへ向かいます。そして、ベテルに着いて、祭壇を築き、礼拝を捧げます(6、7節)。
ベテルで神様は再びヤコブに現われて彼を祝福しました(9節)。その祝福は、改めてヤコブの名前を「人を押しのける者」ヤコブから、「神の民」イスラエルへと変えられることです。また、その名と共に神様はアブラハムとイサクに与えたカナンの地をヤコブと彼の子孫にも与えると約束されました。このように、ベテルに帰って来て、悔い改め、主に立ち帰ったヤコブを、神様は大いに祝福されたのです。
私たちも、もし神様との正しい道から外れていたときに、少し立ち止まって、いつからそうなっていたのか、思い起こしたいものです。そして、原因が分かったら、迷わないで悔い改めるのです。そうして、神様に立ち帰るのです。