○金 南錫牧師 創世記6章9-22節
アダムとエバが、エデンの園から追放された以来、この地は神の前に堕落し、不法に満ちていました。その世代の中に、ノアだけは神に従う無垢な人であり、神と共に歩んでいました(9)。そこで、神はノアに言われました。「見よ、わたしは地もろとも彼らを滅ぼす。あなたはゴフェルの木の箱舟を造りなさい」(13-14)。箱舟は「長さを三百アンマ、幅を五十アンマ、高さを三十アンマ」の3階建ての船であります(15)。1アンマは肘から中指の先までの長さで、約45センチです。そうすると、長さ135メートル、幅22.5メートル、高さ13.5メートルとなります。
当時、ノアの家族はこのような箱舟を造るには、どのくらいの期間がかかったのでしょうか。また、この世界が全部沈んでしまうような大洪水が、果たして起こるのか、常識では考えられないということで、誰も相手にする人はいなかったのです。その中、ノアの三人の息子とその妻たち、そして、ノア夫婦、8人だけで巨大な箱舟を造っていきました。山の森の中に大きな船を造っているノア一家は、おそらく世の笑いものになっていたのでしょう。しかしノアは神の言葉に従いました。ノアは、大洪水をもって、世界に満ちた悪をすべて滅ぼすという神の決意を真剣に受け止めたのです。