2021年10月3日「アビメレクとの契約」

○金 南錫牧師  創世記21章22-34節

 アブラハムはアビメレクから、「神は、あなたが何をなさっても、あなたと共におられます」と言われたように、日常生活において尊敬される証を立てていました。ですから、アビメレクはアブラハムとの間に友好的な関係を築いておきたいと願うようになったのです。これに対して、アブラハムは応じます。27節にあるように、アブラハムは、羊と牛の群れを連れて来て、アビメレクに贈り、二人は契約を結びます。なお、この契約が結ばれたところを、「ベエル(井戸)・シェバ(七)」と呼ばれるようになりました(31節)。つまり、七頭の小羊がアブラハムの掘った井戸の証拠としてアビメレクに手渡されました。

 最後の33、34節に「アブラハムは、ベエル・シェバに一本のぎょりゅうの木を植え、永遠の神、主の御名を呼んだ。アブラハムは、長い間、ペリシテの国に寄留した」とあります。アブラハムは井戸の所有権が認められたので、安心してベエル・シェバで住めるようになりました。その以後、このベエル・シェバは、アブラハムとイサクが活躍する舞台となりました。またアブラハムはそこで、「永遠の神、主の名を呼び」つつ、礼拝生活を始めました。その時、アブラハムは、神が共にいてくださる喜びを味わっていたでしょう。