○金 南錫牧師 ルカによる福音書1章26-38節
マリアは、ナザレというガリラヤの町に住んでいました。彼女は同じ町に住む大工のヨセフと結婚の約束をしていました。
結婚の日を楽しみにしていたマリアの前に天使が現れ、「おめでとう、恵まれた方、主があなたと共におられる」と告げました。
突然のことに、マリアはびっくりして、何のことを言われているのか分かりませんでした。すると、天使は「マリア、恐れることはない。あなたは神様から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる」と言われました。
マリアはますます驚いて、天使に尋ねました。「わたしはまだ男の人を知りませんのに、どうして、そんなことがありえましょうか。」
マリアには次々と疑問が浮かび上がりました。そのマリアに天使は答えます。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。・・・神にできないことは何一つない」(35-37節)。
マリアの疑問と不安は解消されたわけではありませんが、それでもマリアは、はしためのような自分を選んでくださった神に感謝し、「お言葉どおり、この身に成りますように」と神に従う決心をしたのです(38節)。