○金 南錫牧師 マルコによる福音書15章42-16章8節
イエス様の埋葬の役割を担ったのは、アリマタヤ出身のヨセフです。彼はイエス様の十字架の出来事に触れて、勇気を出し、総督ピラトのところに行って、イエスの遺体の引き取りを願い出たのです。
ピラトは百人隊長を呼び寄せて、本当に死んでしまったかどうかを確かめた上で、遺体の引き渡しを許しました。それでアリマタヤのヨセフは、イエスの遺体を十字架から下ろして亜麻布で巻き、岩を掘って造った墓の中に納めました。墓の入り口には石を転がして蓋をしました。
安息日が終わると、マグダラのマリアをはじめ女性の弟子たちがイエス様の遺体に油を塗るために、墓へ向かいました。彼女たちは、「だれが墓の入り口からあの石を転がしてくれるでしょうか」と話し合っていたのです。不思議にも、入り口の石が既にわきへ転がしてあったのです。しかも、天使のような若者が「あの方は復活なさって、ここにはおられない」と語ります。
様々の時代において、教会員一人一人は、この主イエスの復活を信じて、歩んでこられました。信仰を命にして生きたのです。今、その信仰が私たちにも、受け継がれてきたのです。