○金 南錫牧師 ルカによる福音書10章25-37節
イエス様はエルサレムに向かう旅を始めます。そして、その途中にあるサマリアという地域を通っていきます。しかし、ユダヤ人は、サマリア人が純粋な民族ではないと言って、軽蔑していました。イエス様は、サマリア人の村に入る前に、先に使いの者を出されて準備させようとしました。しかし、サマリアの村の人々はイエスを歓迎しなかったのです。その様子を見て、二人の弟子のヤコブとヨハネは、「主よ、お望みなら、天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言いました。
二人は、自分たちはイエス様に従っている、自分たちはイエス様の味方だと思って、「天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」とサマリア人と敵対しています。しかし、彼らもこの後エルサレムで、イエス様が十字架に架けられる時には皆逃げてしまったのです。彼らこそ、イエス様を否定し、敵対したわけです。イエス様はサマリア人のためにもこれから、十字架に向かうのです。それは、サマリア人にとっても、救い主であるからです。そして、わざわざこのサマリアの地を通っているわけです。