2023年11月5日「父のもとに帰る」

○金 南錫牧師 ルカによる福音書15章11-24節

弟息子が父親に「お父さん、わたしが頂くことになっている財産の分け前をください」と要求します。息子たちに財産が相続されるのは、普通親が死んだ後のことですが、父親は怒ることなく、息子の言う通りに、財産を弟と兄の二人息子に分けてやるのです。

 弟息子はその財産を売り払ってお金に換え、遠い国に行ってしまいます。そこで放蕩の限りを尽くして、財産をすべて使い果たしてしまいます。とうとう、豚の餌で腹を満たしたいと思うほどになってしまいます。そうなって初めて彼は、自分の非を悟り、父親のもとに帰りたいと思います。

「彼はそこをたち、父親のもとに行った。」弟息子は方向転換して、一歩一歩父親のもとに歩き始めました。ところが、まだ遠く離れていたのに、父親は弟息子を見つけて、「憐れに思い、走り寄って首を抱き、接吻した。」父なる神様は、私たちが父のもとに一歩踏み出すならば、まだ遠く離れていたのに、私を見つけて、駆け寄ってくださるのです。神様は一人でも多くの人が神のもとに帰ってくることを望んでおられるのです