2022年12月11日「飼い葉桶の救い主」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書2章1-7節

アウグストゥスはローマが支配する全領土の住民に、「登録をせよ」と命令を出しました。ヨセフとマリアは、ガリラヤの町ナザレに住んでいました。ヨセフの本籍地はユダヤのベツレヘムでした。身重のマリアはロバに載せられて、長旅をしたと思います。本当に命懸けの旅でした。けれども、何とか守られて、二人はベツレヘムの町に到着します。そこで、宿屋を探していましたが、今度は、泊まる場所がなかったのです。ようやく彼らが宿った場所は、粗末な「家畜小屋」でした。家畜のいるところですから、とても清潔ではない、匂いも漂ってくるようなところでした。マリアはそこで無事男の子を産みます。それが救い主なるイエス様です。

では、なぜ救い主イエス様は家畜小屋で生まれ、飼い葉桶に寝かされたのでしょうか。生まれたばかりのあかちゃんが清潔ではない、飼い葉桶に寝かされたということは、神である清いお方が罪で汚れたこの世界のただ中に入ってきてくださった。それは私たちを罪の汚れから救い出すために、ということを物語っているのです。