○金 南錫牧師 ヨハネによる福音書8章1ー11節
今日の箇所では、ある一人の女性を巡って、ユダヤ人指導者たちとイエスのやり取りが描かれています。律法学者たちやファリサイ派の人々が姦通の現場で捕らえられた女を連れて来て、イエスの前に立たせてこう尋ねます。「先生、この女は姦通をしているときに捕まりました。こういう女は石で打ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか。」(4-5節)
この女は姦通の現場で捕らえられた人でした。ユダヤの律法によると、それは重大な罪であって、石打ちにされて処刑されなければならないと、定められていました。続いて6節に「イエスを試して、訴える口実を得るために、こう言ったのである」とあります。ユダヤの宗教指導者たちは、イエスがどう答えても、イエスを訴えることができると思ったのです。もしイエスがこの女を石打ちにしてはならないと言えば、それはモーセの律法に背いていると、訴えることができます。逆に律法に従って、石打ちにすべきだと言えば、イエスの罪人を赦す教えと矛盾していると、訴えることができます。彼らの問いに対してイエス様は「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」と答えたのです(7節)。このイエスの言葉を聞いて、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、イエスとその女だけが残ったのです。イエス様はその女に「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」(11節)この言葉で、この女はどれほど安心したでしょうか。イエス様は、この罪の問題を解決するために、この世に人となって私たちのところへと来てくださいました。

