○金 南錫牧師 ヨハネの手紙一5章13ー17節
ヨハネはこの手紙を書いた目的として「永遠の命を得ていることを、あなたがたに悟らせたいからです」と語っています(13節)。これは、あなたがたは神の御子を信じて、永遠の命を得ていることをしっかりと確信しなさいということを語っているのです。「何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れてくださる。これが神に対するわたしたちの確信です」(14節)。ここで、ヨハネは祈りについて語っています。「何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れてくださる。」これを聞いた時に、神様は本当に私たちの願いを何でも聞いてくださるのだろうか、という疑問が出て来ます。もし、そうだとしたら、嬉しいのかも知れません。でもそうだとしたら、自分の都合の良い様に、神様を動かしてしまうようになるのです。聖書の神様はそういうお方ではありません。聖書の神様は私たちの願いを聞き入れてくださるのですが、そこに条件が付いています。その条件として「神の御心に適うことをわたしたちが願うなら」とあります。私たちは罪人なので、自己中心的に祈ることが多いと思います。だから、私たちの祈りは、神の御心と食い違っていることもしばしばあるのかもしれません。でも、神様は私たちの祈りを聞いてくださるはずです。そして、私たちの願いとは違う形で聞いてくださる、それも答えだと思います。ですから、大事なことは、祈り続けることではないでしょうか。
