○金 南錫牧師 ヨハネによる福音書12章12ー19節
大勢の人々が、手になつめやしの枝を持って、エルサレムに入って来られるイエス様を出迎え、叫び続けました。「ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように、イスラエルの王に。」ホサナとは「主よ、お救いください。」という意味です。 これは、当時のユダヤにおいて、戦いに勝利して凱旋してくる王などを迎える時の喜びの叫びでした。今、エルサレムの群衆も、イエス様がエルサレムに入ってくる時、そのような勝利の支配者として迎えたのです。
では、この群衆の大歓迎に、イエス様は何をなさったのでしょうか。14節に「イエスはろばの子を見つけて、お乗りになった。」とあります。自分たちをローマの支配から解放してくださる力強い王を期待している群衆の前で、イエス様はロバの子を見つけて、そのろばの子にお乗りになりました。「シオンの娘よ、恐れるな。見よ、お前の王がおいでになる、ろばの子に乗って。」(15節)。この言葉は旧約聖書のゼカリヤ書9章9節「娘シオンよ、大いに踊れ。娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。見よ、あなたの王が来る。彼は神に従い、勝利を与えられた者/高ぶることなく、ろばに乗って来る/雌ろばの子であるろばに乗って。」の引用です。この御言葉には、神様が約束された王がろばの子に乗ってくると預言されています。この王は「神に従い、勝利を与えられた者」です。まさにイエスこそ、十字架上の死に至るまで神様に従順でした。またイエス様は一切の罪と死に対して、十字架と復活をもって勝利されたのです。イエス様が「ろばの子に乗って」とは、先ほどの旧約聖書の預言が今実現していることを示すと同時に、「イスラエルの王」がどういう王であるかを示されたのです。

