○金 南錫牧師 ヨハネによる福音書3章31ー36節
31節に「上から来られる方は、すべてのものの上におられる。地から出る者は地に属し、地に属する者として語る。天から来られる方は、すべてのものの上におられる。」とあります。洗礼者ヨハネは、自分は地から出た者、地に属する者なので、地上のことしか語れないのですが、主イエスは天から来られた方なので、天において、見聞きしたことを証しすることができると言うのです(32節)。だから、ヨハネは「あの方は栄え、わたしは衰えねばならない」と言ったわけです。
ところが、32節後半には「だれもその証しを受け入れない」とあります。主イエスがこの世に来られ、神の言葉を語り、神の愛を告げ知らせても、人間はそれを受け入れないのです。しかし、主イエスの救いの証しを聞いても受け入れない人々が多い中で、それを受け入れる人がいるのです。そのことについて、33節に「その証しを受け入れる者は、神が真実であることを確認したことになる」と述べられています。当時、教会は主イエスが語る救いの証しを受け入れ、神が真実であることを確認したのです、なぜなら、主イエスを遣わされたのは、父なる神であられるからです。また、私たちも、聖霊の助けをいただいて、神の真実を受け入れることができたのです(34節)。

