○金 南錫牧師 ルカによる福音書18章9-17節
イエス様は、自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対して、だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められることを、たとえを用いて教えられました。
二人の人が祈るために神殿に上ったのです。まず、ファリサイ派の人は「神様、わたしはほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、この徴税人のような者でもないことを感謝します。わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています」と祈ったのです。彼の祈りは、自分がほかの人に比べていかにすごいか、律法を守れないほかの人たちと違う自分であることを感謝しますという心の中の祈りです。
それに対して、徴税人の祈りはただ胸を打ちながら、「神様、罪人のわたしを憐れんでください」という短い祈りでした。彼は自分の罪深さを心の中から悲しむしかできなかったのです。ただ、神様の前に立って「神様、私を憐れんでください」そう祈ったわけです。イエス様はこの二人の中に、義とされて家に帰ったのは、徴税人であったと仰いました。