2024年12月29日「キリストとその復活の力を知り」

○金 南錫牧師 フィリピの信徒への手紙3章9bー11節

パウロは熱心に律法を守りました。律法の義については非のうちどころのない者でした。しかし、パウロはもうその道を捨てました。復活のキリストに出会うことによって、新しい道、つまり、キリストへの信仰による義に従う者となりました。「わたしには、律法から生じる自分の義ではなく、キリストへの信仰による義、信仰に基づいて神から与えられる義があります。」(11節)

新しい翻訳では「キリストの真実による義」と訳しています。これは、人が義とされるのは、キリストを信じるからではなく、キリストが十字架の死に至るまで神に誠実であった、そのキリストの真実によって、救われているということです。パウロはこのキリストの真実のゆえに、今まで大事にしてきたもの、すべてを失いましたが、キリストを得、「わたしは、キリストとその復活の力とを知り、その苦しみにあずかって、その死の姿にあやかりながら、何とかして死者の中からの復活に達したいのです」と言っています。