2023年4月9日「エマオ、希望の道」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書24章13-35節

イエスが復活なさった日の夕方、二人の弟子がエマオへ向かって歩いていた時、イエスのほうから「何を話しているのですか」と聞かれます。二人の弟子は、イエスがイスラエルを解放してくださると望みをかけていましたが、自分たちユダヤ人の指導者たちがイエスを死刑にするために引き渡し、十字架につけて殺してしまい、その望みは消えてしまったと言うのです。

目の前に復活なさった主イエスが共に歩んでいるのに、自分の思い、経験にとらわれて、何も見えていない二人の弟子に、イエスは「ああ、物分かりが悪く、心が鈍く預言者たちの言ったことすべてを信じられない者たち」と言われました。そして、彼らに聖書の解き明かしをされ、彼らの心は静かに燃え始めました。イエスの語りかけを聞いて、私たちの心は燃えていたことに気付いたのです。イエスは生きておられて、共にいてくださるという希望の火が灯されたのです。復活の主は私たちの心も燃やしてくださいます。この主に信頼し、生きる力をいただいて、生きましょう。