2023年4月2日「恐れることはない。ただ信じなさい。」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書8章40-56節

ヤイロという人が、イエスの足もとにひれ伏し、自分の家に来てくださるように願いました。それは、12歳ぐらいの一人娘が死にかけていたからです。イエスがそこに向かう途中で、12年間も出血が止まらない病を患っていた女が群衆の中に紛れ込んで、後ろからイエスの服の房に触れたのです。イエスは自分の内から力が出て行ったのを感じて「わたしに触れたのはだれか」と言われました。彼女は隠しきれないと知って、震えながら進み出てひれ伏し、触れた理由とたちまちいやされた次第とを皆の前で証しました。イエスは彼女に「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」と宣言したのです。

この救いの出来事を目撃していたヤイロに「お嬢さんは亡くなりました。・・・」との知らせが届きました。ヤイロは途中で出血の止まらない女の割り込みがなければ、助かったかも知れないと思ったのかも知れません。この時、イエスは会堂長ヤイロに「恐れることはない。ただ信じなさい」と語りかけたのです。それは、想定外の出来事が起こっても、先のことを神に、主イエスに委ねていくことです。