○金 南錫牧師 ルカによる福音書9章18-27節
「群衆は、わたしのことを何者だと言っているか」と、イエス様が弟子たちに尋ねます。その時、ある人たちは洗礼者ヨハネだと言っています。また、他にエリヤだと言う人もいました。また、ある人たちは「だれか昔の預言者が生き返ったのだ」と言います。
続いてイエス様は「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と言われました。ここでイエス様の問いかけは「あなたは」ではなくて、「あなたがたは・・・何者だと言うのか」と聞いています。ペトロはその問いに対して「神からのメシアです」と答えました。それは十二人の弟子たちを代表したものでした。それ以来、教会はこのイエス様に対して「あなたこそ、メシア、救い主です」という信仰告白の上に立てられていくのです。
ここで大切なことは、「イエスがひとりで祈っておられたとき」とあるように、イエス様が弟子たちに質問される前に、祈っておられたことです(18節)。ペトロが「神からのメシアです」と見事な信仰告白ができたのは、このイエス様の執り成しの祈りがあったからです。