2023年4月16日「主に遣わされて」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書9章1-9節

「旅には何も持って行ってはならない。杖も袋もパンも金も持ってはならない。下着も二枚は持ってはならない。」このように、イエス様は初めて十二人の弟子たちを遣わすにあたって、徹底的に神の力のみに頼るのでなければ、神の国を宣べ伝えることはできないことを教えられたのです。また、イエス様は「どこかの家に入ったら、そこにとどまって、その家から旅立ちなさい」と勧めております(4節)。これは、最初のお世話になった家より、もっと良いもてなしをするから来てくださいと言われても、自分の居心地の良さを求めて転々としてはいけないと戒めています。

さらに、イエス様は「だれもあなたがたを迎え入れないなら、その町を出ていくとき、彼らへの証しとして足についた埃を払い落としなさい」と言われました(5節)。ここで「足についた埃を払い落とす」ということは、福音を受け入れない人に対して、不幸を願う呪いの言葉ではなく、まだ福音を受け入れない人がいても、その自体を神に委ねることのしるしとして、理解することもできます。