2023年2月5日「変えられた人々」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書8章1-3節

「すぐその後、イエスが神の国を宣べ伝え、その福音を告げ知らせながら、町や村を巡って旅を続けられた」(1節)。ここで「すぐその後」というのは、先週、ファリサイ派のシモンという人の家で、イエス様が罪深い女を赦した、その出来事のすぐあとに、ということです。

イエス様は神の国の福音を宣べ伝えながら、町や村を巡られました。それに十二弟子も一緒でした。そして、その一行を陰で支えていた人たちが出て来ます。

 イエス様の一行には女性たちがいました。「七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリア」「ヘロデの家令クザの妻ヨハナ」「スサンナ」です。スサンナについては、聖書に何も書いてないので、よく分かりません。

 マグダラのマリアは「七つの悪霊」に取りつかれていました。神に敵対する力である悪霊が七つもついていたマリアは社会の中で軽蔑され、見捨てられた人なのです。その彼女が神の国の福音を聞いて、信じ、今度は神の国の福音を宣べ伝えるイエス様の一行を支える者となったのです。

 もう一人は「ヘロデの家令クザの妻ヨハナ」です。当時、ガリラヤの領主ヘロデの家令であったクザの妻なので、地位もあり、人々にも一目置かれる立場であったと思います。

このように、イエス様に従っていた女性たちは階級の差も超えていました。共通点は主イエスを信じて、救われた人たちです。その救いの喜びと感謝のゆえに、「自分の持ち物を出し合って、一行に奉仕していた」のです。