2022年7月24日「悪霊に取りつかれた人の癒し」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書4章31-37節

 イエス様は、安息日になると、会堂に行って人々を教えておられました。ところが、「人々はその教えに非常に驚いた」とあります(32)。また、その理由について、イエス様の語る「その言葉には権威があった」と言うのです。イエス様の言葉には、権威がありました。ところが会堂に、汚れた悪霊に取りつかれた男がいて、大声で叫んだのです(33)。「ああ、ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。」ここで「かまわないでくれ」というのは、悪霊の心からの叫びでした。

 それに対して、イエス様は「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになりました(35)。すると、悪霊はその男を人々の中に投げ倒し、何の傷も負わせずに出て行ったのです。つまり、悪霊が去ったのち、この人は人々の中に、共同体の中に、何の傷もなく復帰することができたのです。今、イエス様は何に対して、権威をもって、私たちに「黙れ」と語りかけておられるのでしょうか。その声に従いたい者です。