2022年6月5日「神の祝福を担うもの」

○金 南錫牧師   創世記46章1-47章12節

 ヤコブはカナンの地を離れ、エジプトに向かって出発しますが、彼の心の中には心配なことがありました。それは、約束の地であるカナンの地を離れていいのか、ということでした。ヤコブはベエル・シェバで祭壇を築き、いけにえを献げ、神の導きを求めました。このヤコブに対して、神様は「恐れてはならない。わたしがあなたと共にエジプトへ下り、わたしがあなたを必ず連れ戻す」と約束してくださいました(3、4節)。聖書は「エジプトに行ったヤコブの家族は総勢七十名であった」と記しています(27節)。ヤコブの一族はいよいよエジプトに足を踏み入れました。

 ヨセフは、父ヤコブをファラオの前に連れて行きました。この時、「ヤコブはファラオに祝福の言葉を述べた」とあります(7節)。一介の羊飼いにすぎないヤコブが、時の大国とも言えるエジプトの王ファラオを祝福するのです。聖霊によって与えられた信仰のゆえに洗礼を受けた私たちは、この後、行われる洗礼式、聖餐式を通して、主イエスの十字架の愛、救いの恵みを思い起こして、神の祝福を頂いた者として、また今日その祝福を担う者として、洗礼式を行い、聖餐式にあずかりたいと思います。