2022年5月29日「ヨセフの信仰」

○金 南錫牧師   創世記45章1-28節

 弟の身代わりになることを申し出るユダの姿を見て、ヨセフは22年前に自分を見捨てたあの時の兄たちとは違うことがよくわかりました。そして、自分がヨセフであることを兄弟たちに告白します。兄たちは驚きのあまり、答えることができませんでした。また同時に、かつて自分たちがヨセフに対して犯した罪のことを思い出し、ヨセフの復讐を恐れていました。驚き恐れる兄たちにヨセフは「わたしをここへ売ったことを悔やんだり、責め合ったりする必要はありません。命を救うために、神がわたしをあなたたちより先にお遣わしになったのです」と言います(5節)。

 ヨセフは神の視点から自分の人生を見ようとする時、そこに起こるすべての出来事が、神の導きの中にあることを信じるようになりました。これまで自分の人生の謎がことごとく解かれるのを実感したのです。8節、9節で「わたしをここへ遣わしたのは、あなたたちではなく、神です。・・・神が、わたしを全エジプトの主としてくださいました」と証しているのです。これがヨセフの信仰でした。神の導きを信じる信仰です。