2021年7月11日「信仰による勝利」

○金 南錫牧師 創世記14章1-16節

 1節に出てくる四人の王たちと、2節に出てくる五人の王たちとの戦いがありました。五人の王たちはそれまでメソポタミアにある四人の王の一人、ケドルラオメルに服従していたのですが、十三年目に反乱を起こしました。そこで、十四年目に、ケドルラオメルとその味方の王たちが、反乱軍の鎮圧のために遠征して来たのです。

 この戦いは五人の王たちの敗北に終わり、戦争に負けたソドムとゴモラの町は略奪を受けたのです(11節)。この時ソドムに住んでいたアブラムの甥ロトも略奪を受け、財産もろとも連れ去られてしまったのです。14節に「アブラムは、親族の者が捕虜になったと聞いて、彼の家で生まれた奴隷で、訓練を受けた者三百十八人を召集し、ダンまで追跡した」とあります。一度は別れたもののロトと親類関係にあったアブラムは、ロトを心から愛しており、彼のことを忘れてはいませんでした。その甥ロトに対する愛のゆえに、ロトを助けようとして、追いかけて行ったのです。そして、「アブラムはすべての財産を取り返し、親族のロトとその財産、女たちやそのほかの人々も取り戻した」のです(16節)。私たちも主を仰ぎ見て、アブラムのように勇敢に信仰の戦いをするのではないでしょうか。