○金 南錫牧師
マルコによる福音書3章1-6節
ファリサイ派の人々は、イエス様が安息日に片手の萎えた人の病気をいやされるかどうか、注目していました。それは重大な律法違反だとされていたからです。
しかし、イエス様はあえて癒されるのです。イエス様は手の萎えた人に、「真ん中に立ちなさい」と言われました(3節)。そして、ファリサイ派の人々に「安息日に律法で許されているのは、善を行うことか、悪を行うことか。命を救うことか、殺すことか」と言われました。
彼らは安息日に善を行うこと、命を救うことが律法で許されていることとわかり切っています。しかし、彼らは黙っていたのです。
イエス様は、彼らのかたくなな心を悲しみながら、手の萎えた人に、「手を伸ばしなさい」と言われました。伸ばすと、手は元どおりになったのです。
クリスチャンは一面、頑固であることが必要です。信仰のためには決して譲れないものを持っていなければならないからです。しかし、かたくなな心はどこかで打ち砕かれなければならないのです。