2022年7月17日「ナザレの伝道」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書4章14-30節

 悪魔の誘惑に勝利されたイエス様は霊の力に満ちて、ガリラヤに帰られました。そこで、主イエスがなさったことは、諸会堂で教えることでした。そして、イエス様はお育ちになった自分の故郷ナザレに来て、いつものとおり、安息日に会堂に入り、聖書を朗読しようとして、お立ちになりました。ナザレの人々は、イエスがどのような人で、どのように育ち、どのような家柄であるか、すべて知っていました。ですから、イエス様の口から出る言葉に驚きましたが、「この人はヨセフの子ではないか」とイエスを見下げるような言葉で、イエスをほめているわけです。彼らはイエスの言葉を聞いて驚きましたが、固定観念によって、聞く耳が閉ざされてしまったのです。さらに山の崖まで連れて行き、突き落とそうとしました。「しかし、イエスは人々の間を通り抜けて立ち去られた」(30節)。イエス様はナザレの人たちの思い通りにはなりませんでした。脅かされても、イエス様は神の御心に従って生きることを、生き抜かれました。私たち自身はどうなのでしょうか。