随想 御言葉に励まされ

○ぶどうの枝第54号(2021年6月27日発行)に掲載(執筆者:MK)

 佐倉に移り住むことになった当時のことです。今は亡き友人が贈ってくれた詩編の言葉が折に触れ思い出され、慰められたことを思います。
「主は人の一歩一歩を定め
 御旨にかなう道を備えてくださる
 人は倒れても、打ち捨てられるのではない
 主がその手をとらえていてくださる」(詩編三七編二三~二四節)
 悩んだり思い煩うことが多い私ですが、これまでの歩みを導いてくださり、今、信仰の仲間と共に礼拝ができ、心が整えられるこのかけがえのない今の生活を有り難く心から感謝に思います。
 しかし、今、世界を覆う新型コロナウイルスのために私たちの生活は大きく揺さぶられています。教会も大きな制限を受け、従来のような活動はできなくなっています。
 私自身、人との交わりも失われるような状況の中で、しぼんでしまいそうな思いを味わいました。そんなとき、聞いた御言葉です。
 「主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。あなたがたの広い心がすべての人に知られるようにしなさい。主はすぐ近くにおられます。どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい」(フィリピの信徒への手紙四章四~六節)
 喜ぶことの難しさを思ってしまう私がいます。喜び得ない状況の中で語るパウロの言葉を繰り返し聞きました。喜びの源である主イエス・キリストをいつも思い起こすことにおいてこそ可能になると語っていると思いました。
 どんな時にもイエス様が一緒に歩んでくださっているから安心して進むようにと、励ますパウロの信仰の言葉が迫ってくるように響きます。素直な心で聞き、祈ることによって、開かれていくことを教えられました。
 五月には定期総会が行われました。今年は役員選挙も行われ、導かれ、整えられて歩み出すことができて感謝に思います。役員の一人に選ばれましたが、このことを神様の御心と受け止め務めていきたく思います。