随想 「いざわれら大いなる出来事をうたわん」ヴァージル「牧歌」第四巻

○ぶどうの枝第63号(2026年6月28日発行)に掲載(執筆者:CK)

 去る五月二十三日、佐倉教会有志を中心に発足した「佐倉メサイアをうたう会」は佐倉ハーモニーホールでの最終公演を迎え、約二十年の活動を終えました。
 ヘンデルの「メサイア」公演を八回、佐倉教会礼拝堂でのミニコンサートを四回、たくさんの方に教会を訪れていただきたい、神様の福音を一人でも多くの方に伝えていきたいとの思いで歌い続けた二十年でした。また、ヘンデルの遺志を受け継ぎチャリティーコンサートとして世界の貧困に苦しむ子供達を支援することも目標とし、大切に思ってまいりました。
 この長い年月の間に与えられたみ恵みや思い出が私のうちにもたくさんありました。母と共に舞台に立てたこと、息子Sに想いが引き継がれたこと、終演後ロビーで見知らぬ方から「神様は素晴らしい!私も心から信じています」と手を握られたこと、MAさんと楽屋の準備に駆け回ったこと。
 最終公演に臨むにあたり、東京基督教大学の菊池実先生をお迎えして団員全員で学びの時を持ちました。「メサイアの聖書的背景」[聖書の言葉、歴史と世界観]の講義を通し、メサイアを知ることは福音の全体像を知ること、聖書を知ることであることを学びました。
 私たちの会はいつも祈りとともにありました。練習の終わりには必ずみんなで祈りを合わせて終えるのです。最終公演当日、リハーサルでの最後の祈りの時、合唱指導者で指揮者でもあったYK先生が「メンバーの中には先に召されたかたもいらっしゃいます。きっと今日はその方々もご一緒にステージで歌ってくれていますよ」と言ってくださいました。そうです!ハレル(ほめたたえよ)ヤー(主を)と声高らかに歌うとき、天にある人々もまた地にある私たちも共に主を讃え、祈りと賛美とを もって御名の栄光を現すことができたなら…これこそ私たちが心から願っていたことです。
 どうか、私たち合唱団員とお力添えくださったプロ奏者の方々、そして公演をお聴きくださったすべてのかたの心の中に蒔かれた小さな福音の種がいつか芽吹き、どこまでも広がってゆきますように。この佐倉の地から、私たちの教会から、神様への信頼と祈りとがいつまでも尽きることなく溢れ出てゆきますように。
 この二十年の年月に。教会に。そしてなによりも今日まで、そしてこれからも私たちを導き給う偉大なるみ神に心から感謝いたします。
 ハレルヤ!!