○金 南錫牧師 ヨハネによる福音書3章1ー15節
ニコデモは、ユダヤの社会では人々から尊敬される最高議会の議員であり、ファリサイ派に属していて、信仰においても非常に尊敬されていました。そのニコデモが、真っ暗な夜、隠れるように向かった先はイエス様のもとでした。イエス様はニコデモの心の全てをご存知なので、言われました。「人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」すると、ニコデモは、「年をとった者が、どうして生まれることができましょう。もう一度母親の胎内に入って生まれることができるでしょうか」と言うのです(4節)。人は生まれ変わりたくても、母親のお腹の中には、もう戻れません。誰にも見せたことのない、そのままのニコデモがイエス様の前に立っているのです。イエス様が仰った新たに生まれるというのは、もう一度生まれ直すことではありません。水と霊によって、上から生まれることです。それは、神様の力によって、聖霊によって心が新しくされることです。神を抜きにした自分の力だけで生きる生活ではなく、神の言葉に聞き、祈り、助けていただきながら、生きる人になるということです。

