2025年1月19日「わたしを強めてくださる方」

○金 南錫牧師 フィリピの信徒への手紙4章10ー14節

フィリピの信徒たちは、今ローマの牢獄にあるパウロのことを心配して、彼に贈り物を送ることを考えました。そして、エパプロディトという人を遣わして、皆から集めたものをパウロのもとに届けたのです。パウロはその贈り物を受けた時に、非常に喜びました。ところが、11節で「物欲しさにこう言っているのではありません。わたしは、自分の置かれた境遇に満足することを習い覚えたのです」と言っています。パウロは今あなたがたから贈り物をいただいて、必要が満たされているけれども、実はどんな境遇にあっても、私は満足する、満ち足りていることを習い覚えたと言うのです。

12節でパウロは具体的に説明しています。「貧しく暮らすすべも、豊かに暮らすすべも知っています。満腹していても、空腹であっても、物が有り余っていても不足していても、いついかなる場合にも対処する秘訣を授かっています。」そして、パウロはどうして満足することができたのか、その秘訣について13節で、「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です」と言っています。わたしを強めてくださる方とは、キリスト・イエスのことです。19節に「わたしの神は、御自分の栄光の富に応じて、キリスト・イエスによって、あなたがたに必要なものをすべて満たしてくださいます」とあるように、私たちにとって、本当に必要なものはキリスト・イエスが与えてくださるのです。このお方が私を強めてくださるのです。