○金 南錫牧師 ルカによる福音書21章5-28節
「ある人たちが、神殿が見事な石と奉納物で飾られていることを話していた。」エルサレム神殿の巡礼に来た人たちは、神殿の壮大さや美しさを見て話していたのです。それを聞いたイエス様は「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る」と仰いました。すると、人たちは「先生、では、そのことはいつ起こるのですか。また、そのことが起こるときには、どんな徴があるのですか」と問いました。
その問いに対して、イエス様は直接に答えずに、戦争や地震、飢饉や疫病などの苦しみが世の終わりに向かう歩みの中で必ず起こる。また、信仰のゆえに、迫害され、裏切られ、殺される、憎まれるという迫害について語っておられたのです。しかし、イエス様はそうした出来事の中でも、信仰者の歩みは終わることではなく、進んでいくのだと言われます。それが、27節、28節です。「そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放の時が近いからだ。」