2023年1月1日「少年イエス」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書2章39-52節

イエス様の両親ヨセフとマリアは、毎年過越祭にはエルサレムへ旅をしました。イエス様が12歳になった時も、慣習に従って、都へ上りました。祭りが終わり、帰路に着いた時、少年イエスが、両親とはぐれてしまいました。一日分の道のりを行ってから、イエスがいないことに気付かされました。そして、知人や親類の間を捜し回ったが、見当たらなかったのです。三日後にようやく神殿の境内で、イエスを見つけました。

母マリアがイエスを呼びかけます。「なぜこんなことをしてくれたのです。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです。」その時、イエス様の言葉が不思議な言葉でした。「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」両親はイエス様の言葉の意味が分かりませんでした。ところが、マリアは「これらのことをすべて心に納めていた」とあります(51節)。私たちもすぐには受け入れられない御言葉があるかもしれません。それでも、まず心に納めていることが信仰への第一歩です。