○金 南錫牧師 ルカによる福音書12章1-7節
1節の「とかくするうちに」とは、律法学者やファリサイ派の人々がイエス様に対して、激しい敵意を抱き、言葉尻を捉えようと、ねらっていく中でのことです。その状況の中で、イエス様は、弟子たちに「ファリサイ派の人々のパン種に注意しなさい。それは偽善である」と話し始められました。
ファリサイ派の偽善は、外側ばかりきれいにして、内側の汚れは隠すという偽善でした。この偽善繋がりで、イエス様の弟子たちが注意すべきことは、その信仰を外に現わさずに、内に隠してしまうことです。今、ファリサイ派や律法の専門家たちは、敵意をもってイエス様を見ているわけです。当然、その敵意はイエス様の弟子たちにも、向けられるはずです。また、足を踏み合うほどの群衆に取り囲まれている状況の中で、イエス様が弟子たちに「自分の信仰を隠すな。本当に恐れるべき方は神である」と語っているのです。もし、あなたがその信仰を隠してしまうのなら、ファリサイ派の偽善と同じだと語っています。