2023年6月4日「天に名が記されている喜び」

派遣された七十二人の弟子たちが帰って来て「主よ、お名前を使うと、悪霊さえもわたしたちに屈服します」と言って、喜びました。しかし、イエス様は「蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を、わたしはあなたがたに授けた」とおっしゃって、弟子たちの思い違いを正しておられます。

そして、イエス様は御自分のお名前によって、悪霊を追い出すことができて、意気揚々と喜んで帰って来た弟子たちに「喜んではならない。むしろ、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい」と言われたのです。この言葉は、イエス・キリストを信じる者が何を喜びとして、この世を生きているのかをはっきりと示している言葉です。イエス・キリストを信じる者は、「イエスこそ主である」と信仰を告白し、洗礼を受けていくわけです。その時、その人の名は教会の名簿だけではなく、天でも記されるのです。この意味において、教会は天に名が書き記されていることを喜びとする人たちの共同体です。